裕太の頭の中は、新しい謎のことで、一杯だ。
何しろあの秘密の洞窟を見つけて間もない…
他に何かあっても、少しもおかしくはない…という手ごたえを感じていた。
大体仙人も、あの老人も、この島のどこかに潜んでいるはずなのだ。
「まぁねぇ~確かに小さい頃から、かくれんぼには、困らなかったなぁ」
変なところで感心するジュンペイだ。
「ドウクツもあるし、ホラアナもあるし、
小さな無人島もあるし、変な伝説もあるし
探検するには、もってこいなのかもしれないなぁ」
ニコリとしながらも、なぜかとてもハッキリとした口調で言った。
それからふいに、何かを思いついたのか、
「そうか!そうだよな!」と1人で合点している。
なに?
どうした?
いきなり大きな声を出すので、裕太はひどく戸惑って、
(こいつ、大丈夫か?)とジュンペイを振り返る。
「それならさ!あのおじいさんの言う、入り口とやらを、見つけてやろうぜ!
どうせ退屈だったし、
いくらでも時間はあるし、
探すだけなら、別に困らないしね!」
自分の考えに、興奮したのか、顔を赤くして裕太に詰め寄る。
一体、どうしたっていうんだ?
その変わり身に、裕太はついていけずにいた。
「でも…ドローンを手直ししないと、いけないでしょ?」
それは、老人からの宿題だ。
もちろんなぞなぞの答えも考えないといけないのだが、
1番に優先しないといけないことだ。
ジュンペイは、自転車の前かごに視線を向ける。
そこには、カバンの中に、ドローンが入っている。
「あっ、これ?
これはねぇ~あてがあるんだ!」
フフフと抑えきれない笑みを浮かべて、ジュンペイは楽しそうに言う。
「そうなの?でも、明後日までだよ?」
裕太には…こんな機械、どうやっていじればいいのか、まったく皆目見当がつかない。
「大丈夫、大丈夫!」
それでもやはり…ジュンペイは、余裕の笑みを見せた。
