こんばんは!

暇人です。

昨日は涼しい天気でしたが…

今日は気持ちよく晴れました。

午前中はまだ涼しかったのですが、

午後から暑くなってきましたね!

そろそろ梅雨入りしそうな気配…

歩けるうちに、歩きたいなぁ~

と思っております。


去年は6月あまり降らず…
7月に豪雨があったので…
なんとなく、みんなピリピリしております。
今年は無事でありますように!
願うばかりです。

さて!
また先日の続きを書きます。
よろしければ、お付き合いくださいね!

 

 

         ある日の善行さん   120


  まだ眠たそうなミツキちゃん。

大きく口を開けて、あくびをしていると…

「この子の母親…見たか?」

 抱き上げるミツキちゃんを、のぞき込むオバサンに、何気ない調子で善行は

聞いてみました。

すると、まったく表情を変えることなく、

「さぁねぇ~気付かなかったわねぇ」

と言うので、

「やっぱり」

とたんにブスッとした声で、善行は

つぶやきました。

「まぁ、仕方ないでしょ?

 もしかしたら、仕事だったのかもしれないし」

とりなすように、オバサンが言います。

それでも気に入らないのか、善行は

みるみる眉間にシワを寄せ

「それにしても…何とも思わないのか?

最近の母親は!」

たちまちかんしゃくを起こしそうな

勢いです。


  商店街のイベントのあれこれで、
疲れているせいか、余計に、善行の
気持ちが逆立つのです。
「母親とは、そんなもんじゃないだろ?」
まだ、文句を言いたそうなので…オバサンは気持ちはわかるけれども、
「まぁ、事情もあるでしょうしね」
淡々と答えました。

赤の他人に育てられてるような感じの、
ミツキちゃん。
この子を見ると…
自分がしていることは、果たして
いいのだろうか?
このまま、見過ごしていいのか…と、
ミツキちゃんを見るたびに、思うのです。
「もしも可能なら…」
ポツリとつぶやきますが…あえてその続きを言うことなく。
胸の奥にしまいこむのです。

「それでも…そんな母親でも、母親は
母親なんだよね」
善行の気持ちを察したのか、いつの間にか傍らに来た幸次郎が、ポツンと
つぶやきました。
「いいじゃないか。それでも…みんなで
 気にかけてやれば…
出来るだけ、気にかけていれば」
いつもは他人のことだと、あまり興味を
示さない幸次郎も、やはり気に止めて
いるようです。

「とになくこの子は…マスコットガール
だからな!」
オバサンにダッコされて、おとなしく
しているミツキちゃんのほっぺたを
突っつくと、
「よしよし」
優しく頭をなでると…ミツキちゃんは、
おとなしく目を細めて…
されるがままに、なっていました。
「それが正しいのか、どうか、わからないけどなぁ」
善行は大きくため息をつきました。

「まぁ、今日のところは…この子はよく
泣かずにがんばったと思うよ」
幸次郎がそう言うと、ピースをしてみました。
「出来れば…明日もよろしく頼むよ!」
ミツキちゃんの頭をなでると、見上げる
ミツキちゃんを見て、にっこりと
とろけそうな笑顔を見せました。
「おまえ~ホントーに、人使いの荒い
やつだな!」
呆れたように、幸次郎はあっかんべーを
してみせました。

明日は天気が崩れるようです。


いつもありがとうございます!

よろしければ、またお付き合いくださいね!






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