颯太は少し眉間にシワを寄せると、
「さぁ~わからないけど…もしかしたら、噂を聞きつけて、見に来たかも
しれないなぁ」と言うと、裕太と颯太は思わず黙り込んだ。
そうなると、2人が優位に立てるわけではなく、条件的にはフィフティフィフティ。
だが…圧倒的におそらく死神には、人数的にも裕太たちに勝ち目がないかも
しれない…
「ここは、いつでもオープンだもんなぁ」
悔しそうに、ボソリ…と颯太がつぶやくと、
「それがいいんだけど…でもこの場合はなぁ~」
うーんと、2人は何かいい方法はないものかと、考え込んだ。
自分たちが、たやすく神々の島への行き方を見つけた、ということは、
もちろん死神たちも同様と言って、いいだろう…
もしも自分たちが、先回り出来たのならいいけれど、もしもそうでなかったら…
そう思うと、裕太と颯太の表情もドンヨリと暗くなってきた。
「でも…死神の狙いと、ボク達が目指していることは、同じとは限らないし」
なるべく能天気な声で、場の空気をなごませようと、裕太が言うと、
颯太は頭を振る。
「たとえそうだとしても…たぶん、行きつく先は、同じなんじゃないかなぁ」
重々しく颯太が言う。
「つまりだ」
じっとまっすぐに、裕太の顏を見据えると
「どちらが先に、行きつくか、ということになるかな」
やけに真剣なまなざしだ。
裕太はじぃっと颯太の顔を見返すと、
「まさか、競争ってこと?」
真面目な顔をして言うと、
「おそらく、そうだ」
颯太は重々しくうなづく。
「出し抜くしかない、ってこと?」
「できればな」
「じゃ、ボクたちが、負けるってことも?」
「もちろん、それも…あり得るだろうな」
あくまでも淡々と颯太が言うと、その横顔を見ると
「そんなぁ」
悲痛な声を、裕太は上げた。
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