「例の島の写真なんじゃない?」
聞いていないだろうと思っていたら、颯太はポソリと答える。
「やっぱりそうかぁ」
安心したように、裕太もうなづく。
それからふと、颯太の方を向くと、
「ね、さっきの地図の写真…って、撮った?」
裕太が聞くと、颯太は黙ったまま、尻ポケットに手を触れた。
「もちろん!携帯でだけど、バッチリさ!」
こういう展示品って、写真撮影は禁止なのだろうけれど、島の写真は別だ。
もしかしたらこれが大きなヒントになるのなら、大目に見てもらおう…
と、都合のいいように解釈をした。
「でもさ、思ったよりも、収穫があったよね?」
裕太がニヤリと笑うと、
「うん!」
真面目な颯太もうなづく。
今までは…難解なパズルのようなヒントとか、どこのものかわからないような鍵とか、
わかりにくい地図とか…直接的なヒントはなかった。
それがまさか、小さな島の廃校に、こんな資料が無人の部屋に飾られているとは、
さすがの裕太たちも思いもよらなかった。
この収穫は、2人ににとって、大きな1歩であり、宝探し実現への、貴重な情報だ。
「明日の2時かぁ~」
裕太はつぶやく。
それは、仙人との待ち合わせの時間だ。
それと同時に、いよいよ神々の島へと足を踏み入れる、待ち望んでいた瞬間だ。
「まだ、ずいぶん時間があるなぁ」
待ち遠しくてたまらない。
「それまで、どうしようかぁ」
困ったようにつぶやくと、裕太はふと、重要なことに気が付いた。
「あっ!」と思わず声をもらすと、今出たばかりの校舎を振り返る。
「ねぇ、あれってさぁ~まさか死神たちも、見たと思う?」
真剣な顔で、颯太に聞いた。
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