先ほどまでおびえていた、タカシくん。
へっ?という顔になり、クシャッと表情を崩すと、
「ホントだねぇ、ぐぅぐぅ寝てるみたいだねぇ」
そう言うと、奥の部屋の方をうかがうと、クスクス笑います。
笑うと、ちょっと落ち着いたようで、
「メアリーさん、ここに住んでたのかなぁ」
またもあの写真を思い出します。
「さぁ~でも、知ってるんだろうねぇ」
のどかな声をケンタは出すと、2人はゆっくりと廊下の突き当りの
部屋に向かいました。
廊下には、きれいに装飾されたライトが取り付けてあります。
もちろん電気が通っていないので、灯りはつきませんが…
不思議な光が、ゆっくりとケンタたちの真上を飛び越えると、
その電気の傘に、ポン!と飛び込むようにしました。
すると先ほどまで、全くついていないライトに、ポッと光がともりました。
それを見たケンタは、保育園で見たあの絵本を思い出します。
「ねぇ~ピーターパンのティンカーベルみたいだねぇ」
タカシくんに向かって、ささやくと
「ティンカーベル?」
タカシくんは、けげんな顔をします。
するとちょっとじれったそうに
「ほらぁ、キラキラ光る妖精だよぉ」
もどかしそうにケンタは言います。
すると頭をかしげるタカシくん…
「あぁ~あのちっこい羽のある女の子?」
「そうそう」
ようやくタカシくんにわかってもらえたようで、ホッとする
ケンタです。
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