何だろう?
裕太はゆっくりと近付いて行く。
キラリと光る物を、拾い上げると、それはまるで、南京錠の鍵のように見えた。
「なになに?」
まるで珍しい物を見るように、颯太が近付いて来る。
「カギ…みたい」
その小さな鍵を手に取ると、颯太に見えるようにと、持ち上げてみせた。
「なんのカギだろう?」
爪先立って、そのカギを見つめると、2人は自然と辺りを見回して、
何かを探す目付きになる。
岩場の向こうには、ちょっとしたガケのようになっていて、上の方が
灯台へとつながっているのだ。
かなりゴツゴツしている。
そのごつごつした岩場の向こう側の、少し開けた所に、
トタンでできた、鶏小屋のようなものが、見えて来た。
「なに、あれ?」
めざとく見つけたのは、裕太。
はるか向こうを指差した。
「えっ、なに?」
そう言いながらも。裕太の指先の指し示す場所を見ると…
「あれって…ニワトリ小屋?」
まるで気付かなかった…驚きつつも、こんなところに?と
小さくつぶやいた。
物置小屋というよりは…ニワトリとか小動物を飼っている小屋
のように見えていた。
岩に足を取られないように気を付けて、ゆっくりと近付いて行く。
確かに、掘立小屋にも見えて来た。
だけども近付いて耳をすましても…動物のいる気配を
感じられない。
「あんなのあったっけ?」
突如現れた謎の小屋に…2人は警戒して、足音を立てないように
ゆっくりと近付いた。
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