灯りのある場所へと移動すると、大切そうに、子供たちはキャンディーを

1つずつ分け合って、口に放り込みます。

「ね、カイくんのは?」

無邪気な顔で、ケンタが言うと…

タカシくんは「しぃっ」とあわてて止めます。

ケンタがキョトンとしていると、

「カイくんはさ、もらってすぐに、食べちゃったんだよ」

耳元でささやきました。

 

のどはからから。

腹ペコな子供たち…

それでも、大きな甘い球を、大事に口の中で転がすと…

刺激されたのか、唾液がドワッとあふれ出て、思わず笑顔に変わります。

久しぶりの甘味に、また元気を取り戻したカイくん。

腰に手を当てると、いつものポーズで、ケンタとタカシくんに向かい、

「だけどさぁ~なんだか長い、かくれんぼをしてるみたいだな!」

何だか楽しそうに、カイくんは言います。

「かくれんぼ?」

ケンタとタカシくんは、キョトンとします。

「鬼はだれ?」

ケンタが聞くと、カイくんはヘヘッといたずらっぽい瞳をして、

笑います。

「もちろん、大人とだよ!」

そう言って手を頭の上に乗せると

「母さんたちとの、鬼ごっこ!

 見つかったら、負け…ゲームが終わり、っていうヤツだ」

得意気に、目をクリクリさせると、楽しそうにクスクス笑います。

そんなカイくんを見ると、ケンタはふと、心配になりました。

 

 

 

 

 

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