母さんの言葉を受け、裕太はあわてて体を無理やり倒すと、大きく
あくびをする。
まだ、膨大のデータを整理しきれないまま、働かぬ頭を無理やり
たたき起こして、ボサボサ頭で洗面所に向かう。
歯を磨こうと、歯ブラシを口にくわえると、ふいにじいちゃんのことを
思い出す。
「ねぇ、じいちゃんから、何か聞いてない?」
母さんは、なんのこと?という顔をして、
「あなた、今日は出かけるのでしょう」と言うので、
裕太はぐずぐずと、
「そうなんだけどさぁ」
肝心の地図を渡されていないことに、気付いたのだ。
別に、地図などなくてもいいのだが、やはり、何か見落としの
ないように、地図が欲しかったのだが・・・
素知らぬ顔の母さんを見て、裕太はかなりガッカリとした。
がっかりとして、鏡に映る自分を見ると、ショボンとした、
ヨレヨレの」姿を見ると、少しあわてる。
「もしかして、忘れちゃったのかなぁ」
ハブラシを置くと、
「うーん、そうでもないかもよ」
裕太の母さんは、意味ありげに裕太を見ると、
ポケットに、手を突っ込んだ。
母さんの謎の行動に、
一体何を知ってるのだろう・・・
少し・・いや、かなり気になる裕太だった。
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