「落ちるわよ!」

メアリーさんは、乗り出すケンタの腰をつかまえると、

「うーん、そうだなぁ~

 今度、一緒にメダカを探しに行こう!」

子供たちの顏を見ながら、言いました。

それを聞いて、喜ぶかと思いきや、不満そうで・・・

「今度じゃなくて、今がいいなぁ」

ケンタはつまらなそうに、口をとがらせました。

即座に、メアリーさんはケンタを見て、

「すぐに暗くなるから、ダメよ」

頭を縦には振りません。

キッパリと否定しますが、すぐに

「タカシくんも、行きたいでしょ?」と付け加えます。

タカシくんは、チラリとケンタを見ると、

「うん、行きたい!」とうなづきます。

「もう少し、早い時間がいいわね!

 今度の土曜日とか、どうかしら?」と言うと・・・

ケンタもタカシくんも、思わず身を起こすと

「ばんざーい!」と手を上げました。

それを楽しそうに、メアリーさんは見つめると、

「よし、それなら 今日はもう、帰る準備をしよう」と言い、

ケンタとタカシくんを振り返ります。

「タカシくんも、一緒に帰る?」と聞きました。

するとメアリーさん、タカシくんに近付くと、

「今日はお母さんと話してないのよ。

すれ違ったら困るわね」と言うと・・・

「どうしようか?今から電話する?」と聞きました。

こういう時のために、メアリーさんはタカシくんのお母さんの携帯の番号を、

教えてもらっているのです。

ですがこの日は、タカシくんは頭を振り、

「サチエもいるし・・・今日はいいや」と断りました。

メアリーさんはうなづくと、それ以上深追いすることなく、

「それなら、また今度ね!」

ひとまず約束するに、とどめました。

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