カイくんは驚いたように、足を引き止めて、メアリーさんをジロリ・・・と見ます。
「だって、そうじゃない。
キミも子供だから、ここにいるんでしょ?」
と言うと、カイくんはフン、と口を引き結びます。
「大人って、都合が悪くなると、ガキ扱いするんだよな」
「違うわよ」
いつの間にかメアリーさんは、カイくんの後ろに回って、カイ君の肩を
つかみました。
「お母さんは、キミのことを守るために、ここに預けてるのよ。
どうでもよかったら、預けたりしないわ。
お母さんだって、きっとキミのこと、心配してるのよ」
メアリーさんの言葉に、カイくんは黙り込んだまま、下を向きました。
「話をしてきたわ」
しばらくして、メアリーさんは何食わぬ顔をして、戻ってきました。
タカシくんとケンタは、丁度その時、植え込みから覗き見していましたが、
それにも飽きてしまい、しゃがみ込んでいました。
みぞをのぞきこむようにして、2人は、メダカを探しました。
保育園の柵の側に、小さなみぞがあり、お日様が当たると、キラキラして、
子供たちは、時折、オタマジャクシや、メダカを探すのです。
黒い影がすぃーっと動くたびに、子供たちは歓声をあげて、
みぞに身を乗り出しました。。
