「それ・・どこかで見たんだか、聞いたことあるよ」

裕太はさり気なく言った。

「そうか?」

ヨーダ老人は興味深そうに、裕太の顔をじぃっと見つめた。

「だけど、そこがどこにあるのかなぁ」と裕太が言うと、

「その場所を記した地図が、学校にある、という噂だ」

急に思い出したように、ヨーダ老人が目を大きく見開いた。

「学校?」

じいちゃんは、初めて聞く、という顔をする。

「そうだ」と、ヨーダ老人がうなづくのを、

「それってホント?」

裕太の声が、かき消した。

ヨーダ老人が「うむ」と言うと、

「すごい!」と裕太は声を弾ませる。

まだ信じられない顔をするじいちゃんを見て、ヨーダ老人は

「信じられないか?疑うなら、物は試しだ。探すがいい」

と言うと、フィッと、裕太たちに背を向けた。

「あとは、自分たちで探すんだな」

と、やけに冷ややかに言うので・・・

「まぁ、そうだな」

じいちゃんはあっさりとうなづいて、

「わざわざどうもありがとう」

とその背中に、声をかけた。

裕太も元気よく

「ありがとうございます」と言うと、ピョコンと頭を下げた。

それを振り向いて、ヨーダ老人は楽しそうにうなづくと、

「宝探しはな、自分で探すからこそ、意味があるんだ。

そういう時間の経過もまた、宝探しのだいご味だし、

大切なことなんだ」と言うと、裕太も「はい」とうなづいた。

 

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