よっちゃんが、何かを言おうとしたので、みんなは白けた顏をすると・・・

幸次郎はあわてて空気を換えようと

「オタク・・・っていうよりも・・・愛好家、っていうやつだな」

と、うまく言い換えました。

善行たち、シニアオヤジーズのメンバーは、わらわらと幸次郎を取り囲み、

「おまえさんは、ひと味違うな」

「噛めば噛むほど、味の出る・・・というやつか?」と言って笑います。

「でもさ、やっぱすごいな」

「俺たちじゃ、こうはいかないな」

口々にほめそやすので・・・幸次郎は照れながらも、

「そうかぁ?そんなもんかぁ?」

少しばかり、得意気な顔になりました。

「なぁに、ヤツらが食いつきそうなことを、チョロッと糸をたらしたら・・・

後は、うまいこと 知ってそうな人を見つけた・・・というだけなんだ」

満更でもない顔で、幸次郎が言うと

「おぉ~」

オヤジたちは、あらためて尊敬のまなざしで、幸次郎を見つめました。

そして幸次郎がオヤジたちの顏を、グルリ・・・と見渡すと、

「それでさ、どうにか接触してみようと、してみたんだ」

秘密の話をする勢いで、幸次郎は声をひそめました。

 

 

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