じいちゃんは、モジモジしている裕太に気付き、
「ほら、聞きたいことが、あるんだろ?」とうながすので、裕太はしかたなく
「秘密の洞窟って、ご存知ですか?」
と、いきなり、そのものズバリで、切り込んできた。
ヨーダ老人は(名前を知らないので、勝手に裕太がひそかに命名した)
シワに埋もれた小さな目を、ピクリ・・・と動かすと、
「どこでそれを?」と、聞いてみる。
じいちゃんも、その話は知らないなぁ~とばかりに、聞き漏らすまいと、
耳を傾けている。
その真面目な顔で、裕太に注視する姿に、
(やっぱりそうだったのだ・・・)と、裕太は確信した。
だますつもりは、毛頭ないのだ。
カマをかけて、相手を揺さぶって、その反応で、なにかしらの情報を
得ようとしていたので・・・
思わず口に上らせてみたら・・・案の定、まさかのビンゴで、言った本人が1番、
驚いているのだ。
なぜだか、この島の秘密は、一般には知られていなくて、生まれ育った母さんでさえ、
あまり詳しい情報がない。
その秘密が、忘れ去られることにより、風化しようと、している。
まして、タブー視されている部分が多いかもしれない。
大体なんで、この島のことを、みんなは知ろうとしないのか・・・
それは、まさかインチキなのか。
はたまた、金の力にものを言わせて、周りの人たちを巻き込んで、黙らせた・・・
そう考えるのが、1番妥当だと、裕太は思うのだ。
まだヨーダ老人とじいちゃんが、一人で考え込む裕太の様子を
うかがうのであった。
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