ところが一人だけ、余裕の表情を浮かべているのは、この人!幸次郎です。
どうしたことか、みんなの様子を見ながら、なにやらニヤニヤ・・・
目をクリクリといたずらっ子のように輝かせて、
「実はね・・・見つけたんだ!」と、嬉しそうに言うのです。
「見つけたって、何を?」と、善行。
「模型?それとも、新しいゲームか?それとも、高性能のパソコンか?」
すっとぼけたことを言う、よっちゃんを尻目に、
「そんなわけ、ないだろう?」と笑います。
そうして、得意気に鼻を膨らませると、
「あれだよ・・・人形のコレクター、見つけたよ!」
と言うと、自慢げに胸をそらして、善行たちに見えるように、タブレットの画面を
開いてみせました。
小さな画面には、たくさんの人形の写真と、何やら文字が並んでおり、
スクロールすると、その人らしき顔写真が載っていました。
幸次郎は、ゆっくりと表示を戻すと、
「この人は、どうやら、この近くに住んでいるようなんだ」
と、見たことのある風景の写真と、文章の1部を、ボールペンで
指し示しました。
案外とあっさり、幸次郎が見つけたので、善行たちは少し拍子抜けします。
「それは、本当か?」
呆然として、善行が言うので・・・
「もちろん」
と、いとも簡単に、幸次郎はうなづきました。
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