ざわざわと、話し込んでいた子供たちは、カイくんのひとことに、一瞬シンと
静まり返り、驚いたように、ケンタとカイくんを振り向きました。
ケンタは、耳まで真っ赤になって、
「ごめん・・・うるさかった?」と、ようやく蚊の鳴くような小さな声で言いました。
カイくんの剣幕に、ひどくビックリして、目にポロリ・・・と小さな涙の粒が
浮かびました。
こうして、自分のことを拒否されるのが、生まれて初めてだったので・・・
何があったのか、信じられなかったのです。
ケンタの顏から目をそむけて、
「ボクは、オマエと話したくない。側にもいたくない。
仲良くなんて、して欲しくない。
ほっといてくれ」と言い放つと、ケンタに背を向けると・・・今朝座り込んでいた場所に、
今度はお弁当を持って行ってしまいました・・・
ケンタは、ひとりポツン・・・と取り残されて、ぼぅっとしています。
それをタカシくんは、じぃっと見ていました。
「だから言っただろ?アイツにかまうなって」
と言うと、ケンタに近付いて来ます。
「わかっただろ?」
そうしてあらためて、ケンタの隣に腰を下ろしました。
ケンタがタカシくんを見ると・・・珍しくタカシくんは怒っているようでした。
