どっちにしても、じいちゃんは直接、関与しているわけではないのだ。

だけど本当は、じいちゃんにもっと、色々と聞いてみたいと裕太は

思っている。

自分達の冒険が、今足踏み状態で、これから助走をつけて、

飛び出す手前だ・・・というのは、わかっている。

だけど、じいちゃんのヒトコトで、ようやく見えない車輪が、ゆっくりと

動き出そうとしている。

 

「わかった?ボク、もう少し、じいちゃんと探してみるよ」

と裕太が言うと、颯太も

「わかった。こっちでも、何か調べることがないか、もう少し探ってみるよ」

力強い答えが、返ってきた。

裕太の心が、ようやくジン・・・と暖かくなってきていて、

「ボクたちの宝探しは、まだまだこれからなんだね!」と言うと、

今度は明るく、力強い声で、颯太も返事をした。

目には見えない何かが・・今2人をこうして、結びつけていた。

そして、同じ思いである、と確認するのであった。

そして、目的を失いかけた裕太は、ようやく1筋の希望を

見つけ出した。

たとえ離れていても、自分達がともだちであるのに、変りもない・・

また2人で、同じ目標に向かって、

歩きはじめたのだ。

「必ず来てね!待ってるよ」

裕太が言うと・・・

「わかってるよ!それよりも・・・タイムカプセルを埋めに来るんだろ?」

返す颯太の言葉に、「あ~、忘れてた!」と、裕太のことを見ると、

はじけるような笑い声をたてた。

電話を切ってもなお・・・裕太の心は、ほんのりと暖かかった。

明日からの道しるべを、ようやく見つけたような、そんな気がするのだ。

 

 

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