「へぇ、そうなの?すごいなぁ」

久しぶりに聞く、颯太の声は、とてもはつらつとして、元気そうだった。

裕太が引っ越ししてから、まだ2週間ほどしかたっていないのに、

なんだか1か月も、2か月も、たったような・・・そんな気がしていた。

「タイムカプセル、いつ埋めるの?」

ふいに思い出して、裕太が聞く。

そうだ、一緒に埋めに行く、約束をしてたんだった。

ようやく思い出すしまつだ。

「そう・・・それなんだけどさ・・・」

颯太はちょっぴり不満そうに、言う。

「なかなか話を前に、進まなくてさ。

岸本先生も、イライラしてるよ」

「へぇ~なんで?」

「なんだか、教頭先生が、横やりを入れるんだ」

「え~なんで?OK出たんじゃなかったの?」

こうして話していると、つい昨日のことのような、気がしてきた・・・

あの日の出来事が・・・

つい、先ほどのことのように、感じられて・・・

今まで話し込んでいたような、錯覚を覚えた。

まるで明日もまた、会うような、そんな感じがして。

受話器を通して、2人の子供たちは、しばし別れを忘れて、楽し気に話し始めた。

 

 

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