肉屋のオバサンは、手早く湯呑みを2つ、手で持って現れると・・・

「まぁね、いずれはどうにかしなくては・・・とは思ってる」

と、少し苦々しい顔をしました。

善行は、ミツキちゃんの年の割に、小さな体を思い出すと・・・

やるせない気持ちになり、

「やっぱり、相変わらずかぁ~」

と、ポツリと言うと、オバサンも「そうね」とポツンと言い、2人は目を合わせました。

オバサンは、少し遠くを見ると

「少しは、懲りたかとおもったんだけどなぁ~

 人間、同じ過ちを繰り返すものなのかなぁ」

と、ため息のように言うので、

「そうだなぁ」と、善行も大きく息を吐きます。

「人間、そう簡単には、変わらないようだね~

変えようと思うのが、間違いなのかしら・・・」

そう、ほぅ~と息をもらすように言うと、オバサンはやけに目の周りが、

黒ずんで見えました。

「そうだなぁ」善行は大きく伸びをすると、

「どうして、我が子が1番にならないんだろうな。そんなに自分のことが大事なのかな」

と、言うと・・・オバサンは悔しそうに、机をバンとたたくのでした。

それでもおさまらないのか、貧乏ゆすりを始めて・・・

いつもは、底抜けに明るいオバサンの意外な一面を、チラリと垣間見えたような

気がしました。

 

 子供たちの中に、小さなおかっぱ頭が混ざっていて、その小さな後ろ姿は、

何も屈託のないように、善行には見えました。

楽しそうに笑う、その姿を見て・・・手遅れにならないうちに、どうにかせねば・・・と、

2人の大人たちは、各々そう感じているようでした。

 

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