「えっ?やっぱりそうなの?」

じいちゃんの言葉に、さすがの裕太も驚いた。

まさかこんなところで、あの悲劇の1家のルーツにたどり着くとは・・・

(颯太に早速、伝えなくては!)

心の中で、強くそう思う・・・

裕太は、しかし、あれ?という顔になって、

「でもなんで、じいちゃんは知ってるの?」

「そりゃあもちろん、有名な話だからなぁ~」

じいちゃんは、なんだか得意そうな顔をします。

「須藤・・・滝本は、もともと裕福な家ではなかったのだが、

とにかく賢くてなぁ~

この村きっての秀才だった。

初めは大学もあきらめておったが・・・なにしろ賢いから、

奨学金をもらえることになってな。

どうしても、大学へ行きたいと言って、両親も、村も捨てて

出て行ったきり、帰っては来なかった。

なんでも、とんでもない事件に巻き込まれた・・・と聞いたが、

誰もそのことを、確かめたりしなかったなぁ」

遠い目をするじいちゃんの話を聞いて、

なるほど、そうだったのか・・・と、裕太は静かにうなづいた。

「でも、なんで裕太が、顔を知ってるんだ?」

急に、裕太の顏をじぃっとうかがうので、裕太は思わず、

あの廃屋で、たまたま写真を見た・・・と言いそうになったけれど、

すんでのところで、言うのをこらえた。

なぜならば、言ったら、あそこで遊んだことがばれるので・・・

母さんに、これ以上心配をかけたくなかったのだ。

もちろん、じいちゃんには、本当のことを話したかったのだが。

「あぁ、まぁね・・・なんだったかな・・・」

とどうにか、ごまかそうとした。

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