善行の視線の先には、肉屋のオバサン。
まったく、気付かない様子です。
その姿を眺めながら、
(まさに、この商店街のドン!ゴッドマザーだな)
ひそかにそう思う善行。本人が知ったら、どんな反応を示すことでしょう。
いつの間にか、若者たちに、子供たちが群がって、しきりと何か
話かけているようです。
やはり若いものの方が、子供のあしらい方を心得ているようです。
そんなことに、少しだけ、善行は嫉妬していました。
本人の自覚は、ありませんが・・・
ボクにも、そんなマネが出来たらなぁ。
そうしたら、もう少しミツキちゃんとも、スムーズに意志が通じ合えるのに・・・
そう思ったのです。
今までは、そんなことを思ったこともなく。
この気持ちの変化には、善行は未だ気付きません。
女子供に振り回されるのは、善行のプライドが許さない・・・というのも、
大きな理由の1つです。
だけど、ミツキちゃんと少しでも、仲良くなりたい・・・
という気持ちが、最近新たに、善行の心に芽生えたのでした。
もしも、この気持ちの変化を、他のシニアオヤジーズのメンバーに
ばれたら、どんな顏をするのか・・・
それはおそらく、時間の問題なのです。
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