この顏、どこかで見たことある・・・
そう思って、裕太が見ていると、じいちゃんは不思議そうな顔をして、
「なんだ、知ってるのか?」と聞いた。
裕太は、曖昧な顔で、見返すと・・・
「こいつは、どんな大物になるかと思ったら、トットト島を捨てて、
都会の大学へ行って、帰ってこなかった。
なんとか・・・という資産家に認められて、入り婿した、という話だ」
それを聞いて、裕太はどこかで、聞いた話とそっくりだな、と思った。
裕太があら?という顔をするので、じいちゃんは、おや?という顔になり、
「裕太・・・その人のこと、知ってるのか?」
と、じいちゃん。
裕太は、どっちつかずの顏で、うなづく。
「その人の名前、なんて言うの?」と聞くと、
じいちゃんは頭を、少しひねり
「最近、人の名前をよく度忘れして、困ってるんだ」
と言って、名前を確認する。
「須藤だ・・・須藤憲広・・・」
裕太はあれ?と思う。
「滝本じゃないんだ」
思わずつぶやくと、じいちゃんは「おっ」と言い、
「裕太、よく知ってるな。確か、滝本家に婿養子になったんだ!」
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