「メアリーさんって、なんでもできるんだねぇ」
ケンタは感心して言うと・・・
「そんなことないわよ」
メアリーさんは、笑いながら手を振りました。
「ケンタくん、今日は保育所、楽しかった?」と聞くと、
ケンタは迷わず「うん」と大きくうなづきました。
まぁるい目を、ピカピカに光らせて、元気よくうなづくケンタを、
ニコニコしながら見つめます。
「ケンタくんは、いつも元気がいいね。気持ちがいいよ」
メアリーさんは、ケンタの頭をなでました。
「オバサンも、見習わなくちゃ!」と言うと
ケンタはふと・・・先ほどのことを思い出しました。
なので、首をくいっとひねると、
「メアリーさんは、なんであんなこと、出来たの?」
と、不思議そうな顔をして、見上げます。
メアリーさんは、「えっ?」と真顔になると、
「あんなことって、なに?」
ケンタの顏を見返します。
「う~んとね」
ケンタは、少し頭をひねります。
「え~と、ショータくんの、あれ」
やはり、うまく言葉にならないみたいで、少し困った顏をしました。
「ああ、あれ?」
メアリーさんは、ニッコリと微笑むと・・・
「杖はね・・・私の体の1部だから」と、照れたように言います。
「だから、思い通りに使えるのよ。
それにほら!私、魔法使いだから」
と言うと・・・
「うそはつかないで」と、ケンタは少し不満そうにしました。
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