若者に声をかけられて、彼らの方へと、近付いて行くと、

肉屋のオバサンも、興味津々の顏で、その後ろについてきます。

若者たちは、少し戸惑いますが、気付かぬふりをして、 何も言いません。

それをいいことに、オバサンは、堂々と善行の隣を陣取りました。

若者たちの指し示す部分を見て、思わず「おぉ」と、声をもらしました。

 

 新しくできた開口部分は、少しシックな色合いで・・・和風の窓枠と合うのか、と

気になっていたのですが、さほど違和感もなく、しっくりとおさまっています。

まだ、新しい材木の香りと、ペンキのニオイと、何かわからない・・・

何か、新しいものの匂いが、そこはかとなく漂っています。

シンプルだけれど、しっかりと飾り棚としての機能も果たしていて・・・

善行も思わず、顏がほころびました。

これだったら、人形だけでなく、それ以外の花瓶とか、置時計とか、

商品を置いたら・・・きっと映えるだろうな、と思いました。

 

「なかなか、いいじゃないの」

隣で、オバサンの声がすると、善行もそれに合わせて

「うん、上出来!」と、うなづきました。

2人が口々に褒めるので・・・少し安心した表情を浮かべる若者たち。

学生にしては、やるじゃないか・・・と、お世辞抜きで、満足する2人でした。

 

にほんブログ村 小説ブログ ノンジャンル小説へ
にほんブログ村
人気ブログランキング