人の口には、戸が立てられない・・・というけれど、こんな小さな村では、

あっという間に、広がってしまうものです。

メアリーさんのことも、母さんの耳に入るのも、時間の問題でしょう・・・

 

 メアリーさんは、料理も上手で、母さんが帰るのを待つ間、手早く夕食を

作ってくれました。

ケンタをテーブルにつけさせると、ニコニコしながら、見守ります。

「一緒に、食べてくれる」

ケンタが箸を持って、メアリーさんを見上げます。

「そうね、わかった」と言うと、急遽自分の分も、取り皿に盛り付け始めました。

そうしてケンタと向かい合わせに座ると、

「お母さんは、疲れて帰ってくるからね。

 ワガママ、言ったら、ダメだよ」と、ケンタの目を見つめます。

確かにそうだなぁ~と、ケンタは大きくうなづきます。

手早く片付けると、洗濯物も取り込んで、片付け始めます。

ケンタも見様見真似で、手伝ってみますが・・・手伝っているのか、

ただジャレているのか、わかりません。

でも・・・メアリーさんは嬉しそうに、

「これ、取って」

「靴下、まとめてくれる?」と、一緒に畳みます。

ケンタにとっては、一緒にお掃除して、遊んでくれる、優しいオバチャンです。

だからすっかり、メアリーさんのことを気に入って、

チョロチョロ後をついて歩きました。

なんだか、毎日が楽しみで・・・早く明日が来ないかな、と思いました。

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