「なんだ、どうした?何かあったのか?」

じいちゃんは、裕太の顔色を見つめた。

「じいちゃん・・・ホントに、本当に知り合いなんだよね?」

裕太の顏から、血の気がスーッとひいた。

(先生が言ったのは、本当だったんだ・・・)

裕太はその写真を見て、すぐにでも颯太に知らせたい、そう思った。

 

 セピア色に変色した、その写真に居並ぶ中に・・・忘れもしないあの顏の面影が・・・

子供の頃のあどけなさはあるけれど、それを差し引いても、今現在の顏が、

くっきりと容易に思い浮かべることが出来たのだった。

確かにこの顏は、見たことのある顏・・・

裕太は叫び出したい気持ちを、必死にこらえた。

じいちゃんは、たかが昔のアルバムで、これほどまで動揺する、裕太の反応に、

幾分驚きを隠し切れない。

一体どういうことなのだ・・・と、わけもわからぬ状態で、それでもにこやかに

アルバムに目を落とす。

 

まさか、こんなところで、この顏を見るなんて・・・

裕太は、もう一度、その顏を凝視した。

その人は、まぎれもなく、あの人物・・・

あれから、再び顏を見ていない人物・・・

それは、仙人の若い頃の顏だった。

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