「あの子たちは、知り合い?」

肉屋のオバサンが聞くので、善行は静かに頭を振り、

「いいや・・・克也のツテで来てもらってるんだ」と言うと、

「あぁ、あの不動産屋のボンボンね」

なにやら訳知り顔で、うなづきます。

一体、どんな評判なのだろう・・・

オバサンにかかれば、このシニアオヤジーズも、はなたれ小僧扱いです。

とんだ、若造だな・・・

善行は思わず、苦笑します。

「あの子も、若い時には、ヤンチャしてたけど、それがどうだい?

今は、えらくマジメになったもんだ。社長さんだって?

ご立派なもんだ」

たしかにそうだなぁ~

善行もうなづきます。

「大体、若いうちは誰でも、ムチャを大なり小なり、したいものだ。

 大人になれば、そのうち、おさまるもんだ」

善行も、これには、同感です。

ま、例外もいるのですがね・・・

オバサンは「それはそうと」と、善行に向き直ると、

「で、なんで、模様替えを?」

やはり、核心をついてきました。

少し考えると、善行は、オバサンになら、話してもいいか・・・と、

考えます。

「実はな、人形を預かってな・・・」

善行は、上品なおばあさんから、人形を預かったこと、双子の人形であること、

もう片方を探していること・・・などを話しました。

 

 

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