「ねぇねぇ、メアリーさん。今まで 何してたの?」
ケンタは、ふいに空白の時間を思い出して、メアリーさんの顏を
下からのぞきこみました。
メアリーさんは、ケンタの顏を見て、ニッコリすると・・・
「私はね、時々旅をしているの。
ケンタくんと、お庭へ行ったあと・・・ちょっと知り合いに会いに、
旅へ行ってたのよ」と言います。
「メアリーさんは、おばあちゃんと仲がいいの?」
これもまた、ケンタが気になっていたこと。
メアリーさんは「そうね」と言うと、大きくうなづきました。
ケンタは「うーん」とうなると
「また・・・あそこへ行ってみたいな」と言いました。
「あそこ?」
メアリーさんは、不思議そうな顔をして、ケンタの顏を
じぃっと見つめます。
覚えていないのかなぁ・・・ケンタは、なんとか説明しようと
しますが、何と言ったらいいのか・・・
うまく言葉にできません。
「ほら・・・この前、花を取りに行ったところだよ」
そう言うと、ようやく通じたのか、
「ああ」とうなづきました。
メアリーさんと出会った時に、2人で行ったところです。
だけど目がさめたら、家にいたから、ケンタにとって、
それは夢の中の出来事のように、感じたのでした。
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