「出窓って、ショーウィンドーみたいなの?」と、肉屋のオバサンが聞くと、
「あ、そんなもんだな」
善行は、適当にうなづきます。
「あの人形を飾る場所を、作ることにしたんだよ」
と言うと・・・チラリと、若者たちを振り返りました。
「なるほど」と、うなづくと・・・一斉に、子供たちがオバサンの周りを
取り囲んで、まるで、エサを求めるひなどりのようです・・・
バラバラに、オバサンに視線を向けると・・・
さすがにオバサンは、無視するわけではありません。
テキパキと、持ってきたお皿の中身を分け始めました。
「あんたたちの分もあるよ。こっちへ おいで」と、オバサンは若者たちにも
声をかけました。
「えっ?そうなんですか?」
ピアスの青年が、顏をあげると・・・
「いいよ、あんたたちも、どうぞ」
と言って、オバサンはテキパキと、周りの物を片づけて、
若者たちの座るスペースを、確保しました。
「こっち、あけたよ」と言うと、
「どうも、すみません」と言いつつ、トンカチやのこぎりや、ドライバーを持つ手を
止めて、近付いてきた。
小学生軍団は、ラフな格好の若者たちを珍しいものを
見るようにしていました。
