先生は、メアリーさんに近付くと、

「大丈夫ですか?」と聞きます。

「大丈夫」と言うと、パンパンと軽くスカートの裾をはたきました。

そして先ほどから、穴があくくらい、じぃっと見つめるケンタに・・・

「さぁ、帰りましょ」と声をかけると・・・ようやく、魔法がとけたかのように、

ケンタも「うん」と言って、タカシくんの方を振り返りました・・・

 タカシくんは、大きくうなづくと、手を高く振り上げて、ケンタに向かって、

大きく振るのでした。

「今日はどうだった?」

メアリーさんは、ケンタに聞きます。

ケンタはうん・・・とうなづくと、

「楽しかったよ!友達もできたしね!」と言います。

そうして、ふと思い出したように、

「みんなに、なんでおばあちゃん家に行ってたのか、ってずいぶん

聞かれたけどね」と付け足すと、ニッコリと笑いました。

 

 メアリーさんは、ケンタと連れ立って、歩き出しました。

「さて、今日は何をして、遊びましょうか?」

と、さり気なく、ケンタの手を握りました。

ケンタはされるがまま、手をつないで帰って行きます。

「このまま、お散歩してもいいし、ひとまず休憩してもいいし・・・

好きにすれば いいわ!」と言うと、杖をついて歩きます。

「そうだなぁ~何がいいかなぁ。お散歩もいいかなぁ」

と言いながら、メアリーさんと一緒に、家へと向かう道を歩き始めました。

 

 

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