気色ばむショータを見下ろすと、
「おやおや」
メアリーさんは、苦笑い。
「だけどね、ひっくり返っていたんだもの。仕方ないよね」
と言って、教室の隅を指差すと・・・
なるほど、確かに、いつもは壁のフックに掛けてあるはずの
通園バックが1つ、床の上に投げ出されています。
「お・・・おまえがしたんだろ?」
なおもショータが言うと、メアリーさんはとぼけてみせて、
「あら、なんでその必要が?私、ここにいたし・・・
出来るわけないじゃない。
それに、わざわざそんなこと、するわけないでしょ?」
淡々と言うと、ショータは少し気持ち悪いものを見るような目で、
メアリーさんを見ました。
「なんで、このオバサン!
変な杖、ついてんの!」
と、わざと近付いて、杖を蹴ろうとしました。
「こら!」
メアリーさんの鋭い声が飛びます。
「わかっててするのは、イケナイことよ」
と言うと、その直後信じられない光景に、そこに居合わせた先生は、
止めるのも忘れて、立ち尽くしました・・・
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