ケンタはハラハラとして、見守っていると・・・
「あら!どうして、そんなこと、言えるの?」
メアリーさんは、ショータの正面に立ち、腰に手をあてて言いました。
ショータは、メアリーさんをにらみつけるようにして立ち、
「なんだ、このオバサン!」
なおも言いつのろうと、前進するので・・・
ひとまず落ち着かせようと、メアリーさんは、サッとショータの隣に立つと、
スッと右腕を差し出しました。
ショータは「なんだ、こいつ」と言いつつ、バカにしたような目付きで見ると
「これは、あなたの大切なものだよね?」と聞きました。
ショータは「なんのこと?」という顔をして、軽くメアリーさんをにらみつけました。
いつの間にか手に取ったのか、メアリーさんは、グイと差し出した、
右の手のひらを開くと・・・
ショータが大切にしていた、ミニカーが握られています。
「なっ・・・ど、ドロボー!」
ショータはひったくるようにして、メアリーさんの手から奪うと・・・
「なんで、これを?」と、目を剥きます。
「なんでって、カバンからこぼれ落ちていたから・・・」
すまして言うメアリーさんに、
「そんなわけ、ないだろう?
だってちゃんと、カバンに入れてたんだから」
そう言うと、ショータは、メアリーさんの前に立ちはだかりました。
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