おそらくこうして、自分のふるさとの空気を吸ってるせいなのか・・・
母さんは、今まで見たこともないくらい、穏やかな表情を
浮かべていた。
よく見ると・・・小さな女の子の影が、チラリと見えるようで、
裕太はなんだかおかしかったのだ。
だけども、みるみる元気を取り戻す、母さんを見るのは、
楽しかったし・・・
今は、友達がいなくてつまらないけれど、ここの暮らしも、
そう悪くないかもしれないな・・・と、裕太はふとそう思う。
そんな裕太の横で、母さんはなんだか、羨ましそうに、
息子の顔を見る・・・
「いいなぁ」と、思わず、子供のような顔をする・・・
「大人になったら、こんなにワクワクすることも、
少なくなったわ~せめて、楽しむことを忘れたくないんだけどね。
中々、夢中になることって、見つけられないんだけどね」
母さんはしみじみと言う。
「しっかりと楽しみなさいよ。
今のうちに、出来ることをしなくちゃ!
後で、後悔しても、仕方ないのよ~」
今日の母さんは、珍しく、通りがかる人を見て、
熱く語るのだった・・・
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