先日は、お地蔵さんの裏側を掘り返したのですが、ケンタと今
見ているのは、すぐ目の前の小川でした。
キラキラと太陽の光を受け、水面が反射している、
そんなのどかな場所でした。
ケンタは急にしゃがみ込むと、道端に生えている花を
引っこ抜くと、お地蔵さんの前に、そっと置きました。
「ねぇ、ここはどう?」
ケンタが聞くので、ソウタは「そうだなぁ~」と辺りを見回しました。
どこか、埋めるのに適した場所がないか・・・と、探したのです。
ケンタの小さな指は、ある場所を指し示しましたが・・・
そこはあまりにも、あからさま過ぎないか?と思うのですが、
ケンタとしては、
お地蔵さんの真ん前に、埋めたい・・・と思っています。
だからケンタは、そこから動こうとしません。
ケンタは、唇をギュッと引き結び、小さな手を握りしめて、まっすぐと
前を見ます。
それを見て・・・ソウタは仕方がない、と思い、頭を振ると、
にっこりとします。
「わかったよ・・・お地蔵さんの側だね!」と言い、さらに子細に
辺りを見回します。
お地蔵さんを傷つけずに埋めるのに、最適な場所がないか・・・と。
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