ソウタは、一人っ子です。

だからこんな風に甘えられるのは、初めてなのです・・・

なので、ケンタが自分のことを頼ってきてくれたのが、とてもうれしくて、

終始ニコニコしています。

おじいちゃんに、うながされるまま、靴を脱いで、家に上がると・・・

おばあちゃんが、味噌汁を作っている、いい匂いがしてきました。

するとたちまち、ユウタのお腹が、ぐぅ~と、鳴りました。

何しろ宝探しに夢中で、お昼ご飯を食べ損ねたのです。

お昼・・・というより、オヤツの時間に近いけれど。

そもそも、ユウタのリュックサックには、母さんが作ってくれた、

オニギリが入っていました。

あとで食べよう・・・と思い、すっかり忘れていました!

 

「遠慮しないで、上がって」

おじいちゃんが、上がり框で固まっている2人に、声をかけます。

「そうよ、遠慮しないで」

キョーコも声をかけてきました。

ソウタはペコリと頭を下げると、

「お邪魔します」と言って、キョーコの後をついていきます。

ユウタはその後を、あわてて追いかけます。

「いつも、ありがとうね」

おばあちゃんは、ニコニコしながら、ヒョイと、廊下に顔をのぞかせました。

ケンタは嬉しそうに、ユウタとソウタの周りを、ちょろちょろ

ついてきます。

「お兄ちゃんたち、すごいんだぁ~ビンをみつけたんだよぉ」

自分の手柄のように、誇らしげに、言いました。

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