キョロキョロと、落ち着きのない顔をするミツキちゃんでしたが、

肌の色つやもいいし、キチンとこざっぱりとした服装もしています。

善行は、ひとまずホッとひと安心です。

(ということは、育児放棄したわけでは、ないのかな?)

そう思い、

「いつ来たの?」と、まずは遠回しに聞く作戦です。

ミツキちゃんは、やっぱり恥ずかしそうに、モジモジしながら、

「きのう・・・」

消え入るくらい、小さな声で言いました。

それから思い出したように

「シロは?」と、のどから絞り出すようにして、ようやく

声にのせた・・・という感じ。

おお  そうだ!

善行は、思い出します。

そういえばこの子は、白い猫をかわいがってたんだっけ・・・

「シロ?シロは、時々来るよ!

 いつもは・・・肉屋のオバサンとこに、いるんじゃないのかな?」

そう言うと・・・ミツキちゃんは、明らかにソワソワしています。

「どうやら、あそこの方が、うまいメシに、ありつけるらしい・・・」

善行は、ニッコリ笑います。

ミツキちゃんは、あわてて背中を向けると、玄関ドアを開けようと

するので・・・

「ミツキちゃん!何か、おじさんに、用事があるんじゃないのかな?」

と、その小さな背中に、声をかけました。

 

 

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