「これって、万が一の時、おじいちゃんのとこに届くように

 したかったのかな?」

マサミちゃんが読み上げるのを聞いて、ソウタが言うと

「そうなのかもねぇ~」

と、キョーコはしみじみと言います。

「他に方法がなかったのかしら・・・

 交番とか、先生とか、誰かに言うとか・・・」

マサミちゃんは、先ほどの紙切れを見て言うと、キョーコは

うなづいて、

「当時の私・・・大人が信じられなくなってたのだと思う。

 だって、あの中にいたの・・・たぶん・・・」

と、キョーコがボソっと言うと、

マサミちゃんが、その後をかぶせるように

「まさか、先生?」

自分の言葉に信じられない・・・という顔で、

「それって、ホントなの?」

「うん」

驚くマサミちゃんに、キョーコはすぐさま、うなづいて、

「あの声は・・・たしかに、先生の声だった・・・」

と、思い出すように言いました。

「信じられないけどね」

マサミちゃんの顔を見て、淡々と言うと、

「顔は見てないけど、確かに、日記にも書いてた。

 毎日声を聴いてたから・・・聞き間違いは、ないと思う」

キョーコの言葉に、マサミちゃんが考え込むと、

「それにね」

キョーコは、手元に目を落とすと、

「そういえば、タイムカプセルに入れる時・・・」

と言うと、マサミちゃんはキョーコの顏を思わず見上げました。

「先生、しきりと、中身を気にしてた・・・ような気がする・・・」

さすがに、一同は何も言えず、ジィッとキョーコに注目しました。

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