教頭先生の目から遠ざかると・・・思わずふぅ~とため息を
つきながら、
「教頭先生って、やけに鋭いとこ、つくんだよな。まいったよ」
ち、岸本先生が思わず、こぼすと・・・吉川先生は、あははと、
声をたてて笑う。
「あの先生は、いつでもスキがないかと、見張ってますからね!」
と、やけに楽しそうに言う。
「それって、ゾッとしないなぁ」
岸本先生は、顔をしかめる。
「これでボクは・・・ブラックリストの仲間入りか?」
と、言うと、
「それもそうだな」
と、吉川先生が、澄ました顔で言う。
岸本先生は、「あーあ」と、憂鬱そうにすると、
「ずいぶん前から、目をつけられてたと、思いますよ」
という吉川先生の言葉に・・・
「ボク・・・この学校、辞めようかなぁ」
と、ボソッとつぶやいた。
岸本先生は、背中を丸めて、頭をかかえているので、
「おいおい、よしてくれよ」
吉川先生は、その背中を軽くたたいた。
「本気で、おちこまないでくれよ」
と、さらに、岸本先生の顔をのぞき込む・・・
「そりゃあ、面白くないこともあろうが、それじゃあ、なんにも解決しないぞ」
吉川先生は、これまでにないくらい、真面目な顔をした。
すると、岸本先生は「わかってるよ」と言い、
「ちょっと、色々あって・・・弱気になっただけだ」
「らしくないなぁ」
吉川先生は笑って言う・・・
「先生はクールなのが売りなのになぁ。
これだったら、なんの取柄もないただのオジサンだ」とあっさりと言ってのけた。
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