お地蔵さんの手前まで到達すると、
「そこ!」と、マサミちゃんは地図から顔を上げて、叫びました。
「ここ?」
ユウタが半信半疑で聞くと、
「そう、そこ!」
ユウタとソウタが振り向くと、マサミちゃんがうなづきます。
ユウタは「えっ?」と戸惑いながら、ソウタに目で合図します。
「それって、このあたりを探せって、ことですよね?」
と、ソウタが確かめるように言うと、キョーコもうなづいて、
「そう」と言い、もう1度、地図を見つめます。
そこ・・・と言われても、そこにあるのは、古びた石の
お地蔵さんと、周りを囲むようにして置かれた石組だけ・・・
一応、雨や雪などに濡れないように・・・と、
小さな屋根がついていました。
ほこら、というほど立派なものではなく、簡単な石塚みたいなもの・・・
ユウタは思わず、傘地蔵のお話を思い出しました。
あのお話は、吹きさらしのお地蔵さんでしたが、こちらはまだ、
屋根があるだけ、マシなのかもしれません。
それでも、目印があるわけでもありません。
一体、どこを探せばいいと、いうのでしょう?
ユウタとソウタはうろたえて、辺りをもう1度、見回しました。
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