「なんだ、うまそうだな」

幸次郎は、物欲しそうにしながら、カメさんの皿をのぞき込みました。

「貰い物のハムと、ラタトゥイユだ・・・

かみさんの、得意料理だ」

カメさんは、淡々と言うと、モクモクと食べ始めた。

見ていたら、善行も幸次郎も、お腹がぐぅ~となりそうです。

みんなの熱い視線を感じ、

「お前たちは、いいだろ?さっき食ってたし」

と言うと、それでも、急に小腹が空いてきました。

「ねぇ、1口くれよ~」ついに、幸次郎が言うと、

「あんまりないんだ。ラタトゥイユだけなら、あるぞ」

「おっ、いいねぇ」

「喰う!」

善行は呆れて、幸次郎を見ます。

このところ、腹がポッコりとせり出してきたのを、ひどく、気にしているのだが。

「いいじゃないかぁ~、カメさんの奥さんの手料理!」

「じゃなくて、おまえが、何でもいいから、食いたいんだろ?」

幸次郎をみんなでからかいながら、善行も、新たに何かを始めるのも、

悪くはないかもしれないな・・・と、考え始めていました。

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