「ゼンコーさん、今度はどうした?」

カメさんの声が、善行を出迎えてくれました。

この店は、いつもとかわらぬ時が、流れています・・・

ゆったりとしたジャズのスタンダードナンバーと、常連さんたちの、穏やかな語らい・・・

善行が入ると、

「やあ」「こんにちは」と、ごく自然に声をかけてくれます。

善行は、それを心地よく思い、こういう雰囲気づくりが出来るカメさんのことを、

文句なしに「すごい」と、思うのでした。

だからここに来ると、まるで実家に帰ってきたような、そんな懐かしい気持ちに

なるのです・・・

「で、どうしたの?」

と早速、いつもの面々・・・幸次郎、克也、時折カメさんに、話す・・・

すると、おや?と気付きます

そういえば、いつもの顏が、見当たらない・・・

「よしあきは?」と聞くと、

カメさんは、平然と、グラスを置くと、

「風邪、ひいたらしい・・・めずらしく、熱が出て、ダウンしてるんだって!」

と、背後にカメさんの奥さんが、近付いて来て、言いました。

 

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