「ミツキちゃんは、どうしてる?」
善行が聞くと、肉屋のオバサンは、にっこり笑い、
「いい子にしてるよ~
 あの子、アァ見えて、お手伝いはする
 し、とってもいい子なの…」
と、目を細めて、言いますが、
「でも~」と続けると、
「あの子、あんまり話さないんだよ。
  声をたてて笑わないし、大きな声も、
 出さない…
  なんだかいつも、遠慮してるみたいで、
  可哀想なくらい…
  相当、ストレスたまってるんじゃない
  の?子供らしくないっていうか…
  お母さんに、虐待されていないか、どう   か、とても心配!」
オバさんは、ため息をつきつつ、言いました。
「あの子こそ、どうにかしてあげないと、
  いけないんだけどね…」
と、心配そうにするので、善行は、この人にまかせてよかったな!と胸を撫で下ろしました。
 


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