あくる日、早目に朝ごはんを食べると、
おばあちゃんと一緒に、母さんをお見送りに、空港へと向かった。
母さんは、
「いいわよ〜」と言ったけれど、
ケンタは、男の子。
飛行機が見たくて、しかたがない!
おばあちゃんにおねだりしたら、
アッサリと、「いいわよ」と言われ、
仲良く3人で、空港へ。
空港に着く前から、興奮気味のケンタ。
更に、ワクワクが止まらない!
バタバタと、あっちへ行き
こっちへ行き。
お母さんが手続きしてる間、
ずっと、外を見てたけれど、母さんが
荷物を預けたところで、
「ちょっと、お茶しましょう」
と、喫茶で、お茶を飲むことにした。
窓の外を見つつ、
「これに乗るの?
 いいなぁ、飛行機。
 かっこいいなぁ、飛行機!」
と、興奮気味で、はしゃいでいたので、
「帰りがけに、お土産物屋さん、見に行こうね」
と、おばあちゃんが言ってくれた。
「やったぁ、ばんざーい!」
と、ジュースをズズッと、音を立てて飲んだ。
「甘やかさないでくださいよ」
と、母さんが言う。
ケンタは、少し、ガッカリすると、
「これから、寂しい思いするんだからね~
 オモチャも、いるしね…」
と、おばあちゃんは、ニコニコして言う。
「オモチャなら、持たせてます」
と、渋い顔する、母さん。
「でも、欲しいよね~遊びたいよね~」
おばあちゃんは、ケンタの顔をのぞき込む。ケンタは、「うん」とうなづきつつ、
上目使いで、母さんを見た。
「これ!おばあちゃんに、無理を言っては
いけません」
 母さんは、言うけれど。
おばあちゃんは、それを、まったく無視するので、母さんの眉間のシワが深くなった。

 母さんは、
「大丈夫かなぁ~甘やかされて、ワガママにならないかしら…」
と、ため息をつく。
そして、
「今まで、1日2日なら、お願いしてきたけれど、いきなり、1ヶ月って…
断ればよかったかなぁ~」
と、にわかに、心配そう。
おばあちゃんは、母さんをキッ!とにらむと、
「いまさら、何言ってんですか!
それより、仕事を大事にしなさい」
と、なんだかんだ言いながら、母さんのこと、応援してるのだ。
おばあちゃんの言葉に、
ケンタも「そうだ、そうだ」
とうなづいています。
 母さんは、不安そうにしていましたが、
搭乗の時間が、迫ってきていました。

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