先生も、自分は何を聞きたいのだろう、と、ふと、考え込む。
一番の知りたいのは、もちろん、宝の在処を教える、キーワード
だけど、この人が知ってるかどうか、
わからない。
そして、仙人のことも、詳しく知りたい!
今、どこでどうしているのか、何から
逃げているのか、
自分達に求められているのは、何か?

取り留めもなく、考えるうちに、老女の
視線と絡まり合って、心の奥底をのぞかれている…そんな気がした…
「うまく言えない…ケド、
ただ、知りたいんです…本当のコトを…
子供達は、偶然
事件のことを知ってしまったけれど、
あの夏の日、僕は一体何を見たのか、
知りたいんです…」
 岸本先生は、言葉を選びつつ、語りかけた。2人の間の闇は、濃い。
まるで、老女の心の中の闇のようだ…
先生は、そう思った。
もはや、裕太や颯太のためではない。
自分のために、知りたいのだ…
そう、思った。

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