ヘラヘラと、よっちゃんは笑っている。
善行は舌打ちしつつ、
「それ、誰だ!」と、よっちゃんの襟首をつかまん!とするくらい、近付きました。
「…翔子さん…」
 善行の殺気にビビってしまい、小さく
つぶやきました。
「どうして、教えてくれないんだ!」
と言うと、
「なんだか、急いでる様子だったから…」
と落ち込んだ風に、言っている。
「さっきだろ?追いかけてこい!」
と、善行はいつになく、厳しく言いました。
「もしかしたら、まだ、そう遠くまで、
行ってないはずだ」
「マジ?」ヨッチャンは。声を上ずらせて言った。
善行はうなづく。
「呼び止めなかった、おまえの責任だ!」
ひぇっ…と言いつつ、素直に玄関へと
走りました。


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