「みなさんの知りたいのは、金髪4人組の 事でしたよね?」
と言い、4人の顔を順繰りに見回しました。みんな、黙って、うなづくと、
松尾さんは、一呼吸置いてから、
「あの子達は、確か2年前に、退学処分にした子供達です」
と言い、深く、ため息をつきました。
「とにかく、地域の方達に、迷惑をかけるばかりか、社会をなめきっていて、
なんでも、思い通りにさせる、
自分が王様くらいの気持ちで、いたのではないかと、思います。
そのおかげで、彼らの歴代の担任たちは、
休職か辞職に追い込むくらいの、困った
存在で、我々も、ホトホト手を焼いて
いたんです」
と言い、松尾さんは、口元をお手拭きで拭きつつ、善行達に、視線を飛ばしました。
 みんなは、黙って聞いているので、松尾さんは、引き続き、口を開きました。
「学校側としては、どうしたらいいのか
困っておりましてね。
評判にも、傷がついたら、来年の入学希望者にも、影響が出ると、困りますし。
苦情の電話が鳴らない日が、ないくらい、
毎日のように、なにかしらトラブルを起こしていました」
と言い、頭を振り、眉間に手をやると、
「でも」と言い、フト、ニヤリと笑いました。
「おかげで、学校に来ない日でも、どこで
何をしているのか、ちくいちわかりましたけどね…」
と、これは冗談なのか、と思うくらいに、
真面目な顔をして、そう言いました。

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