「で、刑事さんに、そんな事を言われたんだぁ~」と颯太。
「僕が降りたあとで、そんな事があったんだ!」
颯太は、明らかにその場にいなかったことを、後悔しているようだった。
「ビックリしたよ~宝探し、なんていうから!」と、裕太。
「バレたのかな?」
いや、と、颯太はぽそっと言った。
「う~ん、釜かけなのかも…」
2人の子供は、(゜_゜)ウーンと、うなっている。
「ところで、オマエ、大丈夫だった?」
「それ、聞く?」
「うん、もちろん!」
颯太は、裕太の顔を見ました。
裕太は、少し、顔をしかめて、
「も~、大変だったぜ~!母さんは、
門のところで、傘もささずに、立ってるし、おっかなくて、家に帰るの、やめようかと、思ったよ!」
裕太は、変顔をしつつ、
「でも、時間も遅かったし、刑事さん、
連れてたし、詳しく詮索されずに済んだよ!ま、なんとか、逃げたけど、ヒヤヒヤしたよ」
裕太は、若干、自慢気に、話していた。
「実は!」と裕太。
「しばらく、外出禁止なんだ。学校の行き帰り、まっすぐ帰って来いってさ!」
裕太は、しょぼんとしている。
「でも、送迎されてるわけでは、ないんだろ?」
「もちろん!」
「なら、いいじゃないか…」
颯太は、少し、なだめるように、付き添っていた。
「邪魔をするのは、俺達に、興味があるからだね!」

その頃、職員室では、ちょっとした、騒ぎが起きていた。

日本ブログ村