アカリがボンヤリと、デイルームでお茶を飲んでいると、背後に影が動きました。
すると小さな影が、オズオズと、アカリの前に、現れました。遠くから、伺う様子は、アカリがいつも慣れている、“あの”
雰囲気です。
 顔を上げると、
「小人さん、いるんでしょ?」
 と、あえて振り向かずに言うと、
「バレちゃった?」
 と、わらわらわら…と、出てきました。
 サトル、リカ、ヒロト、そして、…
「ん?なぜ?」
 アカリは、思わず、声を上げました。
 そこに、いるのは。
 へへへ、と照れ笑いする、見覚えのある、あの子です。
「なんか、血液検査で引っかかっちゃった!今回は、検査入院!」
あらら!なんでまた?
「せっかく、退院したのにね!」
 満面の笑顔!とても、病人には見えないよ!
「おかえり」
 アカリは、にっこり笑って、言いました。えへっ、照れ笑いする、その人物は!
「やっぱ、いてくれないと、さびしいよ!」
「そうそう、僕らのリーダーだもんな!」
サトル、ヒロトに囲まれて。
頭をかいて、真ん中にいる、女の子。
「おかえり、ユリア!」
 リカが、ユリアに、飛びついていきました。
おっととと、あぶない!
受け止めそこねて、車椅子が、揺れました。
ユリアは、アカリの方を向き、
「すぐに、帰るから。一週間、いるだけだから」
 と、元気よく言いました。
「そんな事言わずに、もっといてよ!」
 サトルは、ユリアの車いすに、取り付きました。
「いやーよ!」
 ピシッというと、アカリの顔をみて、照れ笑い。
「ちょっとの間、よろしく~」
 もう、と、アカリは、笑いました。
すっかり、元気をなくしてた、この数日間。久しぶりに笑顔が戻ってきました。
 いつの間にか、悪ガキ3人組は、4人組に再結成。さて、どんな事をしでかすのか。
それは、また、後日のお話です。