ユリア達、ちびっ子組も、今日は大人に混じって、飾り付けに没頭しました。
数日前は、アカリの部屋。今日は、デイルームです。
メアリーさん達、大人が、たくさんのダンボールと紙袋を持って現れたのは、10時過ぎ。
ユリア達の検温が済んだところで、全員集合です。手分けして、中身を取り出し、手際良く、飾り付けに取り掛かりました。
 大きなカボチャは、入り口のそば。
 モールや、紙の鎖は、脚立によじ登って、上の方に。紙を切り抜いてつくった、カボチャやこうもり。小さなほうき。おもちやのような、かぼちや。
色とりどりの風船や、クッキーやキャンディの入った、カボチャの形をした、お菓子の箱。
すべてが、順序よく、お行儀よく、おさまったのは、もうすぐ、昼になろうとした、時間でした。
「みんな、見て!すごいよ!」
 ユリアの歓声で、みんなの視線が集まりました。子どもたちだけでない。
メアリーさんや、ボランティアの人たち。みんな、ウキウキした気持ちに包まれました。
「よ~し、できたね~。ひとまず、休憩にしよ!お昼を食べて、1時に集合しよう!」
 メアリーさんは、みんなの顔を見て、言いました。ユリア達の方を見ると、にっこり笑いました。
「さぁ、みんな、午後から、がんばってよ!」
「はい、隊長!」
 子どもたちの間では、メアリーさんは、《隊長》と呼ばれています。
「はい、一時解散!」
 ユリア達は、みんなで固まって、デイルームを後にしました。みんな、なんとなく、興奮気味です。これから始まるイベントに、心が踊っています。
「ね、コスプレするんよね?」
 リカが、嬉しそうに、前を歩いて行きます。「メイクする?」「なんか、いるかな?」
 まるで、これから、遠足にでも、行くみたい。ユリアは、クスッと笑いました。
「みんな、今日の計画、覚えてるよね?」
「もちろん」
 と、サトル。サトルは、ヒロトやマモルの方を見ました。も、もちろん、と2人共うなづきます。
「ちゃんと、段取り通りいくからね!」
 うん!
「練習の成果も、見せるんだからね!」
 はい!
「じゃあ、あとでね。」
 ユリアは、リカを連れて。
 サトルは、ヒロトとマモルを連れて。
 それぞれ、部屋に、戻りました。
 いよいよ、みんなの活躍の時です。