「えっ?これ?」
ここに、鍵って…ある?
だがアカリが、ガラス窓を開けると、さらに
振り子のカチカチという音が、大きく響く。
「あった、たぶん、これよ!」
いち早く、カガリが気が付く。
「えっ、どこ?」
「あそこよ、あそこ」
ダメもとで、二人の言う通りに、中をのぞき込む。
振り子の陰に隠れるようにして、小さな鍵が
かかっている。
「え~っ」
これって、何かのおとぎ話に似ている。
(なんだっけ?)
思い出そうと、アキが頭をひねっていると、
「オオカミと7匹の子ヤギでしょ」
すぐに、リンネさんの声が返ってくる。
それにしても、何で自分が思ったことが、わかるの
だろう?
それも気になるけれど、あえてアキは、平静を装う。
「そっかなぁ」
「そうよ!時計の中に隠れるところが、ソックリ!
でも、よく考えたら…」
リンネさんは何となく、緊張しているように見える。
なぜ?と一瞬思うけれど、すぐに気が付く。
(ホントに魔王の目的は、これなのか?)
どうも違うような、気がする。
(だって、あんなに…金のしゃれこうべに、こだわって
いたのに?)
見落としていることは、ないだろうか?
アキは、しばらく考え込む。

