「あれって、飛行機?」
見上げる裕太に向かって、
「いや、ヘリコプターだろ」
さして興味がなさそうに、ジュンペイが返す。
「ヘリコプター?なんで?」
「さぁ、知らないよ」
そう言いはするものの…裕太は「あっ」と
頭の中で、何かがひらめく。
「きっと、竜のこと…探しに来たんじゃない?」
他人事のように、ジュンペイはのん気な声を出す。
「ちょっと、いい加減なことを言うなよ!
それとこれとは、話がベツだろ?」
「いや、別じゃあないよ」
なぜか一歩も、ジュンペイは譲らない。
「じゃあ…何を根拠に、そんなことを言うんだ?」
「だからじいちゃんが、言ってただろ?
あの竜たちを、一刻も早く安全な場所に移動
させないといけないって」
「あっ」
点と線とが、繋がったような気がした。
「だけど何で、そう思うんだ?」
もしかして、無関係かもしれないだろ?
だが、裕太にはわかるような気がする。
「じいちゃんは、あの子たちが金もうけに利用
されるのを、阻止したいんだよ」
いつもは、のらりくらりとかわすジュンペイだけど、
1本ピンと、筋が通ったようなことを言う。
「ホントに、そうなのかなぁ」
そうじゃないと、いいんだけど…
裕太がつぶやく。

