続き。

 

 

面会制限が始まり

パパとも会わない日が始まった。

 

 

コロナも謎の感染症として猛威をふるい始め

家から出るのは

我が子に面会に行く時間だけの生活になった。

 

 

 

 

 

実家で生活していた私は

ばあば、じいじの体調も気になっていた。

 

ばあばじいじがどこかに外出するのさえ

制限しようとしていた。

 

 

でも制限しすぎることは当然できず

イライラだけが募っていった。

 

 

 

 

もし熱が出たら?

 

 

 

 

もし咳が出始めたら?

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ家に住む誰か一人でもそうなったら

その時点で我が子に会えなくなる。

 

 

 

 

 

 

我が子に何もしてあげられないからこそ

毎日面会に行く

ということだけは絶対にやり遂げたかった。

 

 

 

 

 

 

 

そのせいで家族と何度も喧嘩をした。

 

ばあばじいじも可能な限り

人との接触を避けようと努力はしてくれていたが

必要最低限の行動というものは

人それぞれ、少しだけ異なる。

 

 

言い合いになったり

言い合いになることすら嫌にもなって

部屋に閉じこもったりした。

 

 

外出もできない状況だったので

気分転換をすることもできず

余計なことも考えてしまい

ストレスだけが溜まっていった。

 

 

 

 

我が子に面会に行って帰ってくると

ばあばじいじに

「どうだった?」

と聞かれるが、

我が子の状態も全く良くなる気配はない。

 

 





 

次第に、毎日そう聞かれることにすら

イライラするようになった。

 

 



心配して聞いてくれているのは分かっていたけれど

面会に行って

「嘔吐しました」

「発熱してます」

と言われて落ち込んで

自分でもその状況を飲み込めていないうちから

「どうだった?」と聞かれるのが

辛かった。

 

 

 

 

 

 

あまりにイライラして

パパのところに帰るか

近くのビジネスホテルに泊まろうと

家を飛び出そうとしたこともあった。

 

 

 

 

 

でも外に出たらコロナがいる。

 

 

 

 

 

 

なんとか踏みとどまって

ひたすら実家の部屋で泣いた。

 

 

 

 

 

 

コロナも意味不明。

我が子もどうなるか分からない。

 

 

 

 

 

 

 

いつまで続くんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コロナのせい」

 

 

 

 

 

 

と一言で言ってしまえばそれまでだけれど

この怒りをどこにも誰にもぶつけられなかったのが

本当にしんどかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな中、

我が子の容体が悪化した。

 

 

 

 

 

 

続く。